不安をなくそう!下肢静脈瘤のやさしい解説まとめ

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だるい・重い

むくみ

「足がだるい・重い」と感じたら、下肢静脈瘤(病気)の可能性があります。下肢静脈瘤は、特に中高年の発症率が高いといわれているため、症状が長引くときは注意が必要です。

ここでは下肢静脈瘤が原因で起きる、足がだるい・足が重いといった症状について解説しています。

下肢静脈瘤は足のだるさの原因となる病気

足がだるい・重いと感じる原因として第一に考えられるのは血流の悪さです。血流が停滞して循環しなくなると、酸素の供給が十分にできなくなって足がだるくなる・重くなるといった症状が出やすくなります。

そして、このように足の血流が悪くなる病気の代表格が、下肢静脈瘤です。

本来、足の筋肉は血液を循環させるポンプの役割を担っており、重力に逆らって血液を心臓まで送り返しています。

しかし、筋肉だけでは押し上げる力が十分ではないため、静脈には逆流を防ぐための弁(逆流防止弁)が付いています。

この逆流防止弁が機能しなくなると血流が停滞し、うっ血状態になってしまうのです。

下肢静脈瘤になると、静脈の逆流防止弁の機能が低下し、足の静脈から血液をうまく心臓に戻せなくなりその場に溜まってしまいます。

その結果、血液の循環バランスが崩れて足にだるさを感じるようになるのです。

参考:『下肢静脈瘤って?』日本血管外科学会

立ち仕事による足のむくみに注意

下肢静脈瘤は病名の通り下肢(足)の静脈が拡張しコブができてしまうことが主な症状ですが、すぐに命を脅かす危険はないとされています。

しかしながら、慢性的な足のだるさや重さを感じるため、日常生活に支障をきたす恐れがあります。その症状は午後から夕方にかけて現れることが一般的です。

さらに下肢静脈瘤の特徴として、発症する年齢・性別は、中高年以降、特に出産を経験している女性に多くみられます。遺伝性が強く、両親から子に受け継がれる可能性が高いとされています。

また、立ち仕事の中でも足の動作が少ない職種の方に発症しやすい傾向もあり、レジ打ち業務や受付などの接客業や、調理師などの仕事に携わる方がそれに該当するでしょう。

そのため、立ち仕事による「単なるむくみ」「疲れ」と思っている足のだるさや重さも、実は下肢静脈瘤が原因なのかもしれないのです。

もし足のだるさが長期間続いていて、足の血管がふくれてコブのように盛り上がっているようであれば、下肢静脈瘤の可能性が高いといえます。

心当たりのある方は、早めに血液外科などに受診することをおすすめします。

参考:『下肢静脈瘤Q&A』下肢静脈瘤広報センター

下肢静脈瘤と深部静脈血栓症は似て異なる

「足がだるくなる」「ふくらはぎや太ももが腫れる」など、下肢静脈瘤と似た症状をもつ病気の一つに深部静脈血栓症と呼ばれるものがあります。

深部静脈血栓症は「エコノミー症候群」という名称で広く知られており、長時間同じ姿勢で足を動かさないことが主な原因と言われています。

下肢静脈瘤が静脈の病気である一方、深部静脈血栓症は血管の中に血栓ができることで血管が詰まってしまう病気です。

血管の詰まりが進行すると、臓器の壊死を招いたり、肺塞栓症を起こしたりする可能性があり、最悪の場合死に至ることもあります。

さらに、深部静脈血栓症は下肢静脈瘤とは異なり、進行するまで症状が出ないため重症化しやすいのが特徴です。

足のだるさ以外に、痛み(足・胸)や呼吸困難、息切れ、失神などの症状がある場合は深部静脈血栓症の疑いがあると言えるでしょう。

また、深部静脈血栓症の後遺症として下肢静脈瘤が現れることもあります。

しかしながら、この場合、下肢静脈瘤が深部静脈血栓症に繋がる可能性は低いとされています。だからこそ、足のだるさの原因が下肢静脈瘤なのか深部静脈血栓症なのか突き止めることが大切です。

参考:『エコノミークラス症候群』厚生労働省

単なる疲労の蓄積が原因ということも

一方、足がだるい・足が重いと言っても全て下肢静脈瘤が原因であるとは限りません。

疲労が蓄積していれば足はだるくなります。足を使うスポーツをした時をはじめ、単純に肉体的な疲労が原因ということもあるでしょう。

これは、疲れが溜まると筋肉が張ったり凝ったりすると同時に、血液を循環させるポンプの役割を持つ筋肉が機能しなくなり、足に老廃物が蓄積してだるさ・重さを引き起こしてしまうからです。

疲労による足のだるさは一過性のものですので、通常は日常生活の中で時間の経過とともに自然に回復しますが、回復を早める方法としては、入浴やストレッチなどの軽い運動がおすすめです。

軽い運動をすることで、体内に溜まっている疲労物質を循環させ排出する効果が高まります。

疲労を感じていると、じっとして体を休めてしまいがちですが、まずは筋肉をほぐすことを心がけてみましょう。