不安をなくそう!下肢静脈瘤のやさしい解説まとめ

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高位結紮

ここでは高位結紮とはどのような方法で足の静脈瘤を治療する手術なのかを解説しています。

下肢静脈瘤治療・高位結紮の基本情報

保険適応
治療費用相場 1~1.5万円(3割負担)
治療時間目安 15分~30分
日帰りの可否
麻酔の方法 局所麻酔

静脈を縛りつけることで血液の逆流を防ぐ手術

高位結紮とは静脈瘤が発生している静脈を高い位置で縛りつけることにより、血液の逆流を止める治療方法です。

結紮とは縛るという意味で、具体的には弁不全を起こしている伏在静脈が深部静脈に合流する部分を縛ります。また深部静脈以外の血管からの血液の逆流を防ぐために周辺に枝分かれする血管も結紮することになります。

下肢静脈瘤は静脈弁が壊れてしまい、心臓へと送り返されるはずの血液が逆流してうっ滞することで発症します。そこで静脈弁に代わって縛りつけることで逆流を防ぐというのが高位結紮の基本的な考え方です。

手術は血管エコー検査により静脈の弁不全の位置や分枝の状態を確認した後に、大伏在静脈の場合は太ももの鼠径部(付け根)を、小伏在静脈の場合は膝窩部(膝の裏側)を1.5~2cm程度切開して行われます。

負担が少なく日帰りが可能

局所麻酔で行うことができ、傷はストリッピング手術と比べて小さいため、体への負担も軽く日帰り手術が可能です。術後の痛みや出血が少なく傷もほとんど目立たないというメリットがあります。

デメリットとしては静脈瘤が十分に治らなかったり再発する可能性が高いということがあります。したがって高位結紮単独ではなく、硬化療法と併用して行われることが一般的となっています。

また、ストリッピング手術を行う場合も、伏在静脈の根部に静脈瘤が生じている場合は高位結紮が併用されることがあります。

高位結紮は下肢静脈瘤の症状が比較的軽度な場合に採用されます。硬化療法と併用することで再発率は低くなりますが、再発の可能性は完全にはなくならないため、最近ではあまり行われなくなってきています。