不安をなくそう!下肢静脈瘤のやさしい解説まとめ

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硬化療法

ここでは下肢静脈瘤の治療法の一つである硬化療法とはどのようなものなのか、メリット・デメリットについて解説しています。

硬化剤注入により下肢静脈瘤が消滅

硬化療法とは静脈に糊のような働きをする硬化剤を直接注入することで、下肢静脈瘤が起きている静脈を閉塞してしまう治療法です。

硬化療法により血液が流れなくなった血管は退化して小さくなっていき、やがて下肢静脈瘤ごと吸収されて消滅してしまいます。

硬化剤は、大きく「洗浄性硬化剤」「浸透性硬化剤」「化学的硬化剤」という3種類に分けられます。

このうち、日本で多く使われているのは、ポリドカノールという洗浄硬化剤。米国では局所麻酔剤として使われているもので、注射をするだけで済み、痛みもほとんどないので体への負担が少ないという利点があります。

入院の必要はなく日帰り治療が可能ですが静脈瘤の範囲が広い場合は複数回に分けて治療を行う場合もあります。

簡単にできる反面、再発率が高いのが欠点で特に太くなってしまった伏在静脈瘤には適していません。そのため、網目状静脈瘤やクモの巣状静脈瘤など主に軽症の下肢静脈瘤の治療法として採用されています。

また、高位結紮術など他の手術と併用することで再発率を低く抑えるケースも多くなっています。

硬化療法による合併症の可能性

注射器

硬化療法は注射による治療法なので傷跡が残るといったことはありませんが、いくつかの合併症が起きるリスクがあります

最も多いのが硬化剤を注入した部分にできるしこりです。静脈瘤が大きい場合に発生しやすく、治療後2~3週間頃に目立つようになります。その後、徐々に小さくなりますが完全に消えるまで半年から1年かかることもあります。

また、硬化療法を施した部分が茶褐色になる色素沈着が起こるケースもあります。治療後3ヶ月ほど経った頃に最も目立ちますが、1年後にはほとんど消失します。

その他、治療1ヶ月後くらいに瘤内血栓により静脈瘤が腫れて痛みを生じることもありますが、これも時間の経過とともに治まっていきます。

硬化療法は、人工的に血栓性静脈炎と似た状態を作り出す治療法ですのでこのようなことが起こる可能性はありますが、通常は血栓の量が少なくなるよう工夫されています。

以上のように硬化療法によって合併症が起きる可能性はあるものの、どれも永続性はなく放置していても特に問題はありません。症状がひどく気になる場合は医師と相談するとよいでしょう。