不安をなくそう!下肢静脈瘤のやさしい解説まとめ

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理学療法

ここでは下肢静脈瘤に効果がある理学療法(運動療法)とはどのような治療法なのかを解説しています。

下肢静脈瘤の理学療法とは足の筋肉を使うこと

下肢静脈瘤の理学療法

理学療法(運動療法)とは身体を動かすことで症状の軽減や機能の回復を目指すことを言います。

下肢静脈瘤では血流が停滞して循環しなくなり、足がだるい・重いといった症状が出ます。これを軽減させるためには血液の循環バランスを整える必要があります。

血液を循環させるポンプの役割を担っているのが足の筋肉ですので、ふくらはぎを意識したウォーキングを行って足を動かすことで血流をよくすることができます。これが下肢静脈瘤の理学療法です。

足の筋力が衰えてしまうと下肢静脈瘤が進行するばかりですので、ふくらはぎなどの筋肉をある程度鍛えることでこれを食い止めようというわけです。

ただし、長距離のジョギングやエアロビクスなど激しい運動は下肢の静脈圧を高め、下肢静脈瘤を悪化させてしまうので注意が必要です。

ウォーキング以外では水泳は無理なく全身の筋肉を使うので推奨されます。また、なかなか外にでる機会が少ないという場合は、つま先立ち運動や屈伸運動、つま先上げの運動など室内でできることから始めるのもよいでしょう。

進行を遅らせることが目的なので完治はしない

理学療法(運動療法)を採り入れてウォーキングを習慣化することは下肢静脈瘤治療の第一歩となるのですが、その目的は進行を遅らせることにあります。

ウォーキングをするだけで下肢静脈瘤が完全に治ればよいのですが、残念ながら症状を軽くすることはできても治すことはできません。

というのも下肢静脈瘤で血流が停滞してしまうのは静脈弁が壊れて本来心臓に戻っていくはずの血液が逆流してしまうからです。

足の筋力をつけることで、ある程度血流を改善することはできますが、それだけでは限界があります。運動をすることで壊れてしまった静脈弁が元通りになることはないのです。

したがって、理学療法(運動療法)は比較的軽度の下肢静脈瘤に効果があるとされています。中等度から重症の静脈瘤の症状がある場合は、別の治療法を受けることが必要とされます。

下肢静脈瘤は命に関わる病気ではありませんが自己判断は禁物です。自分で考えているより進行してしまっている場合もありますので、必ず血管外科などの医師と相談して最適な治療法を選ぶようにしましょう。