不安をなくそう!下肢静脈瘤のやさしい解説まとめ

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下肢静脈瘤を放置した場合のリスク

ここでは、下肢静脈瘤を放置しておくとどのような症状の変化があるか、また合併症の危険性について解説しています。

下肢静脈瘤を放置するリスクとは

下肢静脈瘤は血栓ができて肺に飛ぶなど命に関わる症状を起こすことは極めて稀な病気で、静脈瘤のために足を切断しなければならない、なんていう恐ろしい事態にはなりません。

だからといって放置しておいてよいわけではなく、一度発症すると自然に治るということはありませんので、注意が必要です。

下肢静脈瘤が足の血管が浮き出て少しだるいといった症状だけであれば、見た目を気にしなければ我慢できるかもしれません。

ところが下肢静脈瘤は進行性の疾患なので、放っておくと様々な症状が起こるようになります。その代表的なものが色素沈着です。うっ滞した血液が染み出して黒っぽく変化していきます。

また色素沈着が起きた皮膚はやがてザラザラになり、湿疹が出てかゆくなったり炎症を起こして、うっ滞性皮膚炎になります。下肢静脈瘤の合併症としてよく知られるもので血行障害を改善させる治療が必要になります。

うっ滞性皮膚炎の段階で治療を行わずそのままにしておくと、腫瘍ができて皮膚に穴が空いてしまい、重症化します。こうなると難治性になり、完治するまで時間がかかるようになります。

その他、静脈に溜まった血液が固まって血栓を作り炎症を起こすことがあります。これは血栓性静脈炎と呼ばれるもので、静脈瘤が赤くなって強い痛みを感じるようになります。

さらにとても稀なケースですが静脈にできた血栓が飛んで肺動脈を塞いでしまう肺動脈血栓症を起こし、場合によっては命を落としてしまう可能性も出てきます。

良性の疾患と言われる下肢静脈瘤も放置しておけば重症化のリスクは高まるばかりです。緊急性はなくとも早めに治療しておくに越したことはありません。

なお、下肢静脈瘤を放置した場合に起きる合併症については、症状や治療法などさらに詳しく解説していますので心あたりがある方は是非参考にしてください。

うっ滞性皮膚炎

下肢静脈瘤を放置しておくと、次第に足にとどまって行きどころを失った血液が皮膚に染み出し、色素沈着を起こします。

色素沈着はあざのようになり、なかなか消えることはなく、その部位は静脈性湿疹が出てかゆみを伴います。これは、血管から皮膚への酸素や栄養がうまく届かず不足することが原因と考えられています。

皮膚潰瘍

初期や軽度の段階では潰瘍はできませんが、病気が進行してうっ滞性皮膚炎を起こし、さらに放置すると今度は、皮膚に潰瘍ができてしまいます。静脈が破裂して皮膚に穴が開き、そうなるとなかなか治りにくくなります。

傷口からの感染症を引き起こしてしまえば、全身にも影響する可能性があります。糖尿病などの疾患がベースにある場合は、ますます傷口は治りにくいので、注意が必要です。

血栓症静脈炎

血液の流れが悪くなり、うっ滞した静脈内に血栓が生じます。そこの部分に炎症が起きる病気のことを血栓性静脈炎といいます。

静脈という体の表面の静脈に起こるので深部静脈血栓症とは異なります。

肺動脈血栓症

血液のうっ滞によってできた血栓が、血流にのって心臓の方へ流れていき、肺動脈を塞いでしまう病気です。

この場合、稀に重篤になる可能性もあります。肺は呼吸をしている大事な器官ですので、そこが塞がれると、急に息苦しくなり最悪の場合は、死に至る可能性もありますので、放置せず早めの受診をしましょう。

番外・自分で治すことはできる?

下肢静脈瘤は、静脈の弁が壊れて起こりますが、その弁は自然には治すことはできません。ですので、何らかの治療が必要になります。

ただ、進行を遅らせたり、予防をすることはできます。食事を変えたり、弾力ストッキングを着用したりと日常生活の中で、簡単に取り入れることができます。

病気は、早期発見・早期治療が大事です。重篤なる前に受診をしましょう。