不安をなくそう!下肢静脈瘤のやさしい解説まとめ

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血栓性静脈炎

ここでは静脈瘤に合併して起きる下肢血栓性静脈炎の症状の現れ方や治療方法について解説しています。

足のうっ血から静脈内に血栓を生じて発症する

血栓性静脈炎とはその名が示す通り静脈内に血栓が生じて、そこに炎症が起きる病気のことです。

体の表面の静脈(表在静脈)に起こる静脈炎のことを血栓性静脈炎と呼び、深部の静脈に起こる深部静脈血栓症とは区別されています。

下肢静脈瘤になると足がむくんだり、つる、だるくなるなど足がうっ血することにより様々な症状が出ます。すべてがそうなるわけではありませんが、時に血液が固まって血栓となり炎症を起こすことがあります

もし静脈瘤に沿って赤くなっていて硬い、静脈瘤に強い痛みを感じるという症状がある場合は、血栓性静脈炎になっている可能性が高いと考えられます。

血栓というと怖いイメージを持つかもしれませんが、血栓が肺に飛んで重症な肺塞栓になることは極めて稀で、直ちに生命に関わる病気ではありません

とはいえ炎症を起こした血管を押さえると痛いですし、進行すると皮膚が汚くただれた感じになったり、発熱や悪寒といった全身症状が現れることもあるので早めに治療を受けることに越したことはありません。

安静にしたり局所療法で症状は軽減する

血栓性静脈炎を起こしているかどうかの確認は表在静脈の拡張や下肢の腫れ、皮膚の色調変化など視診や触診を行なったり、超音波ドプラ法などの検査で可能です。

血栓性静脈炎は安静で治ることがほとんどですが、痛みが強い場合は炎症を起こしている箇所を氷で冷やすなどすると数日で楽になります。

その他、湿布や消炎鎮痛剤、場合によっては抗生剤が治療に用いられることがありますが血栓症の発症を抑制するための抗血栓療法までは行われません。

症状が治まると静脈内の血栓はしこりとなって残りますが、数ヶ月経つと吸収されて最終的には消失してしまいます。

下肢静脈瘤の治療法の中に硬化療法がありますが、これは硬化剤によって人工的に血栓性静脈炎のような状態を作り出しているのです。

血栓性静脈炎の治療は緊急性はそれほど高くはないですが、急激な浮腫や痛みが出た場合は危険度の高い深部静脈血栓症の可能性があるため、すぐに血管外科などの専門医の診察を受けることをおすすめします。