不安をなくそう!下肢静脈瘤のやさしい解説まとめ

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妊娠・出産について

ここでは、下肢静脈瘤と妊娠・出産との関係について解説。また日常でできる予防ケアについても紹介しています。

妊娠中に下肢静脈瘤が起きやすくなる理由

妊婦さん

下肢静脈瘤になる原因の一つに妊娠・出産があります。妊娠中に発症するのは10~20%と言われていますが、出産年齢の高齢化に伴って近年増加しつつあります。

妊娠すると体全体の血流量が増えて黄体ホルモンが分泌されるのですが、このホルモンは子宮の筋肉を和らげるだけでなく、同時に血管内にも作用し静脈弁の働きを鈍らせてしまいます。

その結果、血液の逆流が起こり下肢に溜まった血液によって血管が拡張して静脈瘤ができてしまいます。さらに、子宮が大きくなると骨盤内の圧迫により下肢の血管への負担が大きくなり、会陰や膣の中まで静脈瘤ができる場合もあります。

こうした妊娠による下肢静脈瘤は妊娠中期から後期にかけて目立ってきますが、そのまま放置していても出産後は小さく目立たなくなり回復するケースがほとんどです。

どうしても気になる場合はかかりつけ医に相談するのがよいですが、分娩終了を待たずに手術治療をするほどの状態になることは非常にまれです。

通常は弾性包帯などによる圧迫療法により様子をみて、産後の症状の度合いによって治療方針が決められることになります。

妊婦が日常でできる予防ケアについて

妊娠中の静脈瘤は治療しなくても大丈夫といっても、起きてしまうと足がだるくなったり浮腫むといった症状が出て辛くなります。

家族に静脈瘤のある方や不安な場合はできるだけ発症を抑えるための予防ケアをしておくのがよいでしょう。

就寝時に足を心臓より高くする、きつい下着やガードルは着用しない、足のマッサージや軽い運動、ストレッチで血流を促すといったことが考えられます。

長時間同じ姿勢はよくないですから体を動かすのはよいことですが、無理をして強い運動をするのはおすすめできません。妊婦用に腹部がゆるい弾性ストッキングも販売されているので活用するとよいでしょう。

また浮力と水圧があるので水中歩行は推奨されます。担当医と相談の上でマタニティースイミングに参加したり、施設側の許可があれば一般プールのウォーキングコースを利用するのもおすすめです。