不安をなくそう!下肢静脈瘤のやさしい解説まとめ

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下肢静脈瘤に関係するゴースト血管とは

私たち人間の体内に張り巡らされている血管のうち、約95~99%は毛細血管が占めています。毛細血管にはわずかな隙間があり、そこから血液が少しずつ漏れることで細胞に栄養や酸素が届けられています。しかし、加齢や生活習慣の乱れなどで毛細血管が劣化してしまうと、血が流れなくなり最終的には消失してしまうのです。それを「ゴースト血管」といいます。

ゴースト血管の原因

毛細血管がゴースト血管化する原因のひとつは加齢です。しかし、最近では若い世代でもゴースト血管が発生している人が多く、睡眠不足や食生活の乱れといった生活習慣が大きく影響していると考えられます。

本来、毛細血管は傷ついたとしても睡眠中に修復されるもの。現代は慢性的な睡眠不足に陥っている若い世代が多いので、毛細血管が十分に修復されずゴースト血管化してしまうことが多いといわれています。

また、甘いものの食べ過ぎや大食いといった食生活も良くありません。過剰な糖を摂取すると、体内で生成される成分が血管細胞を傷つけ、栄養や酸素を漏出させることが明らかになっています。

ゴースト血管がもたらす病気

ゴースト血管の影響がもっとも大きいと考えられるのが脳です。脳はとても多くの血液が必要な部位で、体内に取り込んだ酸素の20%以上を消費しているからです。

毛細血管のゴースト化が進むと老廃物がたまりやすくなり、全身の機能をさまたげてしまうリスクが高まります。加えて血管が劣化すると血流が滞るため、末端部分に十分な酸素や栄養がいきわたらなくなり、体温がさが下がってしまう状態に。これがいわゆる「冷え症」で、便秘や肩こり、むくみなどにつながります。

血流が悪くなると膝裏に血管が浮き出しやすくなり、血液が固まって下肢静脈瘤の原因をつくってしまう可能性も否めません。

他にも、肌の若さや骨にもゴースト血管は大きく影響します。肌の毛細血管が劣化するとターンオーバー(肌の再生)が阻害され、乾燥やくすみ、吹き出物、ごわつきといった肌トラブルの原因になります。頭皮であれば栄養が届きにくいため髪から水分が失われ、パサつきや抜け毛の原因にもなるでしょう。

骨は日々新しくなっており、古い骨は壊されつくり替えられていますが、この仕組みに必要な栄養を運んでいるのが毛細血管なのです。骨に栄養が届かないと新しくつくり替えることができなくなり、骨がもろくなって骨粗しょう症の原因になります。

ゴースト血管の予防法

ゴースト血管は、血液さえ流れればすぐに復活します。しかし、消失してしまった血管をもとに戻すことはできないので、そうならないうちに対策が必要です。

まずは十分に睡眠をとって、毛細血管を修復することです。食生活を見直す場合は、血管の機能を高める食材を取り入れましょう。ここで注目したいのがヒハツやシナモン、ルイボスティーです。Tie2を活性化させ、血管の内皮細胞と壁細胞の接着力を高めて漏れを防いでくれる作用があります。

また、血流アップで注目したいのが「第二の心臓」といわれているふくらはぎ。スキップなどで鍛えると全身の血流がアップします。かかとの上げ下げだけでも効果が期待できるので、まずは簡単にできることから始めてみましょう。

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