桜餅の香り成分としても知られる芳香族化合物の一種・クマリンには、抗血液凝固作用によって下肢静脈瘤の症状であるむくみを改善する効果があるといわれています。ここではクマリンの効果や含有している食材、レシピなどをまとめています。
クマリンは、セリ科・ミカン科・マメ科・キク科の植物、具体的にはトンカ豆や明日葉などに含まれる芳香族化合物の一種で、桜の葉やシナモンの香り成分として知られています。
クマリンは葉の中で生きている状態ではクマリン酸配糖体として液胞内に隔離されており匂いを発することはありませんが、葉を半乾きにしたり塩漬けすると液胞外の酵素と結びつくことでクマリンが生成され、特徴的な香りを放ちます。
その香りにはリラックス効果があるとされ、主に香料として使用されていますが、一方で肝機能への安全性が定かではないことから、日本では香料として認められておらず、また食品への添加も禁止されているようです。
クマリンには血流を良くする効果があり、下肢静脈瘤の症状であるむくみの改善が期待できます。
また、抗菌効果や抗血液凝固作用があるとされ、血栓防止薬などにも用いられている他、ヨーロッパでは主に消炎用医薬品として使用されていたり、日本では痔の薬としても売られています。
上記以外にも、クマリンを含むメリロートを用いたダイエットサプリも販売されており、むくみやセルライトの解消効果が謳われています。
桜の葉を水で洗った後、水気を切って熱湯を通し色止めをし、さらに水気を切ります。
漬物容器に並べて塩少々を振り、さらに白梅酢40ccを入れ、落し蓋と重石などで圧縮し、3週間ほど浸けて桜の葉の塩漬けの完成(実際に使用する際は30分ほど水に入れて塩抜きをしてください)。
道明寺粉100gにぬるま湯150mlを加え、お湯で溶かした食紅を混ぜて淡いピンク色にし、蒸し器で15分ほど蒸らしたら砂糖を加え、軽く混ぜ合わせます。
練り餡200gを8等分し、お団子状に丸めます。
生地を大さじ1くらいを取って練り餡に乗せ、力を入れないように包みます。さらに上から桜の葉の塩漬けを巻いて完成です。
板ゼラチン3gを冷水に15分ほどつけてふやかします。
牛乳120gと刻んだトンカ豆1個を鍋に入れます。牛乳が沸騰したら生クリーム200gを加えてもう一度温め、沸騰したら火を止めて15分蒸らします。さらにグラニュー糖25gとゼラチンを加えて混ぜます。
鍋ごと氷水につけて粗熱をとり、とろみがついたら器に移して冷蔵庫で一晩寝かせて完成です。
ドイツの研究所では、シナモンの過剰摂取による健康リスクについて注意喚起しています。
そのなかで、クマリンは肝障害の原因となることや、シナモンカプセルが妊娠している女性にリスクになると述べており、クマリンを含むシナモンやメリロートの過剰な摂取に対しては注意が必要といえるでしょう。
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