フランスに自生する松の樹皮から抽出される成分ピクノジェノールは、血液をさらさらにして血流を改善する効果があるといわれています。ここでは、下肢静脈瘤の症状にお悩みの方に向けて、ピクノジェノールの詳細や効能、適用される症状などをまとめています。
ピクノジェノールは、フランス南西部の大西洋沿岸地区に自生するフランス海岸松の樹皮から抽出した、フラボノイドに属するファイトケミカル(植物性化学物質)です。
日本の松の樹皮の厚さは3cmほどですが、フランス海岸松の樹皮は約10cmと厚く、紫外線や乾燥に負けない強い樹皮を形成。
ピクノジェノールはその樹皮1000kgからおよそ1kgしか抽出されない貴重な成分といわれています。
ピクノジェノールはビタミンCの300倍以上といわれる優れた抗酸化力を持っており、細胞を刺激して細胞内の抗酸化作用を高めることで、様々な生活習慣病の予防・改善に効果があるといわれています。
また、血小板の凝集を抑えて血液をさらさらにし、さらに末梢血管を拡張する働きによって血流を改善。
それ以外にも、抗炎症作用による体内で起こる様々な炎症の鎮静、エラスチンやコラーゲンと結合することで毛細血管を強化、血糖値や血圧を正常化するなどの効果・効能も期待できます。
抗酸化力に優れるピクノジェノールは、ストレス性疾患・生活習慣病・メタボリックシンドローム・更年期障害・成人病・老化防止など様々な症状に有効といわれており、下肢静脈瘤の症状に対しては、血流を改善することで動脈硬化の抑制や静脈瘤に伴うむくみの改善に効果的と考えられます。
また、免疫力を高めることによる抗がん作用、血糖値改善による抗糖尿病作用や月経前症候群(PMS)の症状緩和も挙げられます。
ただし、これらの疾病・症状に対しての短期的な改善は難しいため、継続して使用することが推奨されています。
ピクノジェノールは主にサプリメントで摂取することになりますが、適切な摂取目安量ははっきりと決まっておらず、またその配合量はサプリによって異なります。
ピクノジェノールを摂取することによるリスクや副作用は特に報告されていないようですが、一度に大量摂取しても症状の改善が早まることは期待できず、また過剰摂取によってアレルギー症状や皮膚の発疹、吐き気などが起こる可能性もあります。
そのため、ピクノジェノールのサプリメントを摂り入れる際には、適度な配合量のものを選ぶことはもちろん、安全性という観点から、ピクノジェノールの研究・製造・販売を行なっているホーファー・リサーチ社の認証ロゴが入っている商品を選ぶようにしましょう。
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