下肢静脈瘤の手術を受けた場合に保険は適用になるのか、費用相場や注意点について解説しています。
下肢静脈瘤の手術は基本的に保険が適用になります。ただ手術の内容によっては保険適用されない場合もありますので事前に確認しておくことが重要です。
また、手術は日帰り治療が可能なものがほとんどで、主な手術の費用相場(3割負担の場合)は以下のようになります。
下肢静脈瘤の根治的治療法としてストリッピングが主流だった10~15年前は1週間程度の入院が必要とされていたため、保険が適用されても3割負担で10万円を超えるケースがほとんどでした。
しかし、今日ではストリッピング手術でも麻酔技術の向上により日帰り手術が可能になり、レーザー手術などの治療法が導入されるようになったため、費用がかかってとしても5~6万円で済むようになりました。
下肢静脈瘤のレーザー手術は比較的新しい治療法で、日本で初めて保険が適用になったのは2011年です。
ストリッピングに比べて体への負担が少なく合併症の危険性が少ないことで注目されていましたが、2011年以前はすべて自由(自費)診療だったため高い治療費が必要でした。
レーザー治療の機器は波長の違いで主に980nm、1470nm、2000nmの3タイプがあります。2011年に保険適用になったのは980nmだけで、このタイプのものは手術後の出血や痛みが強いという問題点がありました。
そのため、1470nmや2000nmレーザーを選択する人も多かったのですが、2014年に1470nmが保険適用になったことで急速にレーザー治療が普及するようになりました。
1470nmレーザー機器の保険適用で高度な治療が受けられるようになったわけですが、注意したいのは医療機関によってはまだ1470nmレーザーが導入されていないところがあることです。
また、クリニックの治療方針で2000nmレーザーの治療だけを行っているところもあり、その場合は保険が適用されません。
したがって、レーザー治療を受ける際にはどのような機器を使用しているか、保険が適用になるかどうかよく確認することをおすすめします。
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