不安をなくそう!下肢静脈瘤のやさしい解説まとめ

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メディカルハーブ

メディカルハーブとは

「ハーブ」と聞くとお料理やお茶などを連想すると思います。ハーブは香りや薬効がある有用植物全般を言いますが、「メディカルハーブ」はその中でも薬草として自然医学において治療に用いられる植物のことを言います。

まだ日本では、お料理や趣味の領域で扱われることの多いハーブですが、イギリスやドイツではハーブ医がいたり、メディカルハーブサプリメントを薬として医療現場で利用しています。

アジア圏でも漢方や韓方、アーユルベーダーなど自然療法があるので、メディカルハーブもそのようなものと同様に考えると理解しやすいかと思います。

ただし、「薬」とメディカルハーブは、全く違う面を持っています。

まず薬は、有効性が証明された単一の化学成分によってできていて、身体に直接作用します。ですから薬は積極的に「病気の原因を除去する」ものです。

一方メディカルハーブは、ハーブに含まれるさまざまな作用を持つ成分が複合的に作用しして身体全体を治癒へと導きます。そのためメディカルハーブは「病気から身体を守る力を高める」ものです。

病気になってしまった身体を治すのに、西洋医学やお薬は大変な力を発揮します。しかし、「なんとなく調子が悪い」「このまま放っておくと病気になりそう」といったいわゆる「調整」という面においてはメディカルハーブの方がすぐれている面もあります。

病気を治すことは大事ですが、お薬ではなかなかアプローチしづらい全身の不調、つまり身体と心を整えてあげることもまた私たちの生活に必要なことです。メディカルハーブは「治しながら整える」ということができる点で生活に上手に取り入れることをお勧めします。

メディカルハーブの取り入れ方

ハーブをメディカルハーブとして利用するときには、おもにドライハーブを使用します。自然医療界でも、ハーブの薬効成分はドライの状態の時のものを言います。メディカルハーブは用法に分けてハーブティー、チンキや浸出液、シロップや軟膏などあらゆるものに形を変えていきます。

この中で最も手軽で誰でも取り入れることができるのがハーブティーです。

ハーブティー

ハーブティーはホットで飲むことが普通です。身体を温めることで代謝改善効果や、リラックス効果が期待できます。ハーブにはお茶自体に抽出される効能のほかに芳香によって神経鎮静効果などがあるので温かいハーブティーをゆっくりと時間をかけて飲むことをお勧めします。ハーブティーには即効性はありませんが2~3週間程度続けていくと段々と症状が軽くなってきます。逆に1か月以上たっても効果があらわあれない時は症状に対して適したハーブではないといえます。海外では実際に医療用として使用している国もあるのですから、体に合わないまま長期間使用するのは好ましい方法ではありませんので中止するか、ほかのハーブに変更してみた方がいいでしょう。

また、何か常用している薬がある場合には、必ず専門家や確認するか医師に確認してください。お薬と併用すると、薬効が下がったり体調不良になる事例も報告されています。

サプリメント

日本ではメディカルハーブの多くは、サプリメントとして販売されていることが多いです。サプリメントなら、手軽でいつでもどこでも摂ることができるので継続しやすい摂取法です。ただし、メディカルハーブには薬効成分が含まれているものもあるので、きちんと信頼のおけるメーカーや製薬会社のものを選ぶことをおすすめします。

シロップ

ハーブコーディアルと呼ばれるもので、ハーブの成分を砂糖や蜂蜜とともに煮出したハーブシロップです。コーディアルを作るときは主にフレッシュハーブを使用することが多いようです。ハーブの有効成分の効果が期待できますが、同時に糖分も摂取してしまいます。小さな子供やハーブティーが苦手な人にお勧めの摂取方法です。

ハーブチンキ

水と度数の高いアルコールを使ってハーブの有効成分を抽出したものを言います。抽出した液体は、その効能に合わせて精製水とグリセリンで割って化粧水にしたり、お湯や水に溶かして飲んだり、湯船に入れて入浴剤にしたり、殺菌効果のあるものは水に落としてうがい薬にしたりと用法は様々です。ワセリンと合わせて練ると軟膏としても使えます。ハーブティーは水溶性の薬効成分しか抽出できませんが、チンキにすると油溶性の薬理成分も抽出させることができるうえ、1年間の長期間保管ができます。

このようにメディカルハーブは様々な用法で摂ることができます。ハーブには、独特の香りや薬効、見た目がかわいいものもあり、生活の中に少し取り入れるだけで身体や心の不調を癒してくれることでしょう。

メディカルハーブの種類

ここでは知っておきたいメディカルハーブをご紹介します。

メディカルハーブは、ドイツコミッションEモノグラフに収載されているものを言います。

これには効果があり副作用に問題が無い とされている認定ハーブとエビデンスが弱く副作用が懸念される非認定されているものも収載されています。ドイツコミッションEとは、日本の厚生労働省にあたるドイツ連邦保健庁の専門委員会の一つです。創設は1978年で医薬品としてハーブを利用する場合の安全性と効果を評価し、医薬品として承認するための組織のことを言います。日本でも天然物医薬品(漢方薬)は日本薬局方などに薬効ありと収載されているものをお薬と認めているのと同じことですね。

ここでは代表的なハーブとその効能をご紹介します。

ジャーマンカモミール

強い鎮静作用で古くから万能薬として利用されています。用途が広く作用が穏やかで老若男女問わず利用できます。香りにはリラックスの効果もあります。胃炎や胸やけ、生理痛、皮膚炎、口内炎、腰痛などに有効です。

エルダーフラワー

古代エジプト時代から民間薬として使われおり、世界最古のお薬ともいわれます。風邪の予防や発熱性疾患、花粉症、冷え性に利用するのがおすすめです。

西洋サンザシ

心臓や血管の天然強壮剤として昔から民間療法で利用されてきました。循環器強化、血管拡張作用や血圧降下作用によるむくみを軽減。また抗酸化作用もあります。

ダンディライオン

デトックスの効果が高く、体内の老廃物の排出を促す効果が期待できます。 肝臓や腎臓、消化器系の働きを高めるといわれています。 利尿作用も高く、むくみや膀胱炎の予防やケアに役立ちます。

ブッチャーズブルーム

毛細血管を修復し、足のむくみや血行不良の改善、さらに溶血作用や動脈硬化の抑制や造血作用を高める働きがあると期待されています。下肢静脈瘤の治療薬として使用されています。

セントジョンズワート

昔から感染や皮膚病に利用されてきましたが、近年高い効果を発揮することでは、うつ病の薬としての利用です。ハッピーハーブと呼ばれ心を穏やかにし、前向きにして明るくさせてくれます。睡眠障害などにも用いられます。

ハイビスカス

豊富なビタミンによって美容と疲労回復に効果を発揮します。豊富に含まれる植物酸とミネラルは代謝を高め疲労回復のほかにむくみや便秘の解消にも適しています。

ローズヒップ

ビタミン爆弾と呼ばれレモンの20倍のビタミンCトマトの20倍のβカロテンのほかカルシウムや鉄分、ポリフェノールなど豊富な栄養で女性に最適なハーブです。ビタミンC,P,Eは美容にとって必要でコラーゲンの精製などに影響します。ほかに疲労回復や貧血予防、ダイエットにも効果を発揮します。

ペパーミント

すっきりとした清涼感で風邪の引き始めに飲むとすっきりし、症状を軽減してくれます。乗り物酔いや吐き気を緩和する効果もあります。 また、強い鎮静作用があり、精神的な緊張を和らげ心身をリラックスさせます。

マルベリー(葉)

食前にマルベリーのハーブティーを飲むことで糖の吸収を抑えてくれます。そのため糖尿病の予防をはじめとした、生活習慣病の予防に利用されています。また、吸収されなかった糖質が腸内で変化し、腸内環境を改善するので便秘にも効果的です。

ブドウ(葉)

ブドウは果実の部分だけではなく葉にもポリフェノールを豊富に含みます。ポリフェノールはビタミンEやビタミンCと似た作用をもち血管のダメージを軽減すると考えられており、下肢静脈瘤の予防効果も期待できるとされています。

ドクダミ

古くから民間薬として使用されてきたドクダミ。厚生労働省も薬局での発売を認可しているほどのれっきとした薬草です。クエルシトリンを含み悪玉コレステロールや活性酸素を減少させ、動脈硬化予防に効果があると言われています。

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